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第３１章
犬
聖書は現代のたいていの人々よりいっそう多くロバについて話しますが、犬に関しては全く正反対であるのが事実です。犬は、我々の世界では、しばしば家庭のペットであり、甘やかして、溺愛される対象ですが、聖書の時代はたいていの犬が嫌われていました。
近東への早期のスコットランドの宣教師がこのように、かつて犬を記述しました。「それらは外観は狼に似て、黒か黄褐色の黄色で、不潔でよごれています。それらは大目に見られて......それらが家族を維持するために......．そして給与無しで衛生局の職員の役を務めます。」
私自身の経験はこの記述を立証します。これらの犬は主として屑拾いです。それらは見いだすことができる物は何でも食べ、それらに投げ捨てられたごみのあるどんな場所ででも食べています。
しかし聖書の記述に含まれている基本的な２種類の犬がいます。
最もしばしば言及されたものは、もともと狼株から生じた、凶暴で短い毛を持ち、自然と行動は大変狼に似ています。これらの動物は油断なく所有者の家あるいはテントを見守り、そして近づいてくるすべての見知らぬ人に猛烈に吠えます。それらは主人によって制止されないなら、同じく凶暴に攻撃するでしょう。
このためにアラブのテントを訪問するとき、私はしばしばおびえていました。そこで私は自分を守るために通常ひと握りの石を持ち運びました。石は、これらの犬が恐れて、そして唯一敬意を払う物です。
聖書で言及された第２の種類の犬はそれほど普通ではありません − 羊飼いの犬です。
ヨブはこれらについて言いました、「今は、わたしより若い者らが、わたしを嘲笑う。彼らの父親を羊の番犬と並べることすら、わたしは忌まわしいと思っていたのだ」（ヨブ記30：1）
。 ヨブは、彼が記述していた男たちより、彼の羊の番犬により高い尊敬を示しました。これらの羊の番犬は恐れられました。しかし必ずしもすべての人々によって嫌悪されませんでした。実際には高く評価されました。羊飼い自身は多分彼らの犬を個人的な仲間と見なしました。往々にしてこれらの羊の番犬は、羊を寄せ集めたり、道に迷ったときに役立つように訓練されました。しかし主には家畜を野獣あるいは泥棒から守って、そして夜、侵入者の接近の警告を与えました。それ故、羊飼い犬は所有者に高い価値があり、そして有用な目的を満たしました。
しかし記述された最初の犬が、人々に嫌悪されることが理解できる一般に知られたタイプでしたので、モーセの法律によって汚れているとされました。
「犬」という名前は、時々、謙虚さと道義的な原則を全く考慮しない人に与えられました。（省略） 申命記
23：17，１８（又は１８、１９）でこの関連に気付いてください。「イスラエルの女子は一人も神殿娼婦になってはならない。また、イスラエルの男子は一人も神殿男娼になってはならない。いかなる誓願のためであっても、遊女のもうけや犬の稼ぎをあなたの神、主の宮に携えてはならない。いずれもあなたの神、主のいとわれるものだからである。」
詩編 22：20
（又は２１）でダビデは預言的に、キリストが十字架上で明らかに犬を悪魔と比較して祈った、同じ祈りの１つを口にしました。次の節で彼は、「獅子の口、雄牛の角からわたしを救い」と言いました。
我々は新約聖書からサタンが吠えているライオン（第１ペテロ５：８）と比較されることを知っています。犬が古代のヘブライ人の心で、本当に一般に悪魔と結び付けられました。キリストへの、人間の迫害者は、同じく預言的に詩編著者によって「犬」と指名されました。「犬どもがわたしを取り囲み」（詩編２２：１６）。聖書で不信仰な宗教的指導者と偽教師が、同様に指名されます。「見張りはだれも、見る力がなく、何も知らない。口を閉ざされた犬で、ほえることができない。伏してうたたねし、眠ることを愛する。この犬どもは強欲で飽くことを知らない。」（イザヤ
56：10 ，１１）。
類似の特質を使徒パウロが書きました：「あの犬どもに注意しなさい。よこしまな働き手たちに気をつけなさい。割礼を持つ者たちを警戒しなさい。」（ピリピ3：2）。
イエス様が、「神聖なものを犬に与えてはならず」と言ったとき、悪い神聖でない人たちを、イエス様は犬にたとえました（マタイ7：6）。
聖書で使われたイメージと比喩は、聖書の時代に住んでいる人々には、明白な意味を伝えました。しかしながら我々の生活での経験は、非常に彼らと異なっているので、我々はしばしばこれらの本来の意味を見失います。
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