|
第２８章
なつめやし
詩編９２は、「神に従う人はなつめやしのように茂る」（１２節）と告げています。
なつめやしは注目に値する木です。そしてそれが神の子の人生と経験を描写する多くの適当な点があります。なつめやしは、ユニークな美しさで広く有名です。
未開発の地域であるか文明的な国であるかにかかわらず、常になつめやしは際立っています。それらは自然のままの状態で美しいです。また人間の手の干渉を必要としません。
なつめやしのように、クリスチャンの生活は、霊的で、道義的な本当の美しさを明らかにするべきです。実際に、詩編９０は、「主である我々の神の美しさを、我々の上に」（１７節。注）と、言います。神の神聖さの美しさは、詩編に多数の参照があります、そして我々の生活に反映されるはずであるのはこの美しさです。もしあなたがクリスチャンであるなら、世界は、イエス・キリストの美しさのいくらかと神の神聖の美しさが、あなたの生活と毎日の歩みにおいて明らかにされることを期待する権利を持っています。
明らかにこれは詩編著者が書いたとき心に思い描いたものです。「神に従う人はなつめやしのように茂」るべきです（９２：１２）。なつめやしは美しく、それは本当に聖化される
クリスチャンの生活です。なつめやしがすべての木の中で最も美しいように、本物のクリスチャンの特徴は地上で最も美しいことが特徴です。
なつめやしについての顕著な事実はそれがほとんど一定不変に垂直で、そしてまっすぐになるということです。めったにあなたは曲がったヤシを見ることはないでしょう。あなたは所定の方角で傾斜するなつめやしを見ることがあります。あなたはそれが絶え間がない強風のような若干の不自然な事情に帰せられたことを確信します。これはまったくすべての木々の種類について真実ではありません。多くの木は非常に湾曲し、そしてふしくれだっています。しかしなつめやしはその自然な状態で、姿勢がよく、垂直にまっすぐな一直線です。
神のことばで描写されたクリスチャンの生活は、完全にまっすぐな生活です。
クリスチャンの生活は「曲がっていない」はずです。それは
いつでもストレートで、そして真実であるはずです。クリスチャンの性格は、信者のイエス・キリストの証しを聞いて信じる代わりにあざける、でこぼこか、あるいはねじれてふしくれだった人たちのようではないはずです。
なつめやしについてのもう１つの注目に値することが、その命が木の心とも言うべき、中心にあるということです。たいていの木の状態は、それは周囲に近く、樹皮の下にあります。クリスチャンの生活はそのようです。それは外見上のことから成り立ちません、しかし深い内面的な霊的な生活です。本当にクリスチャンは、聖霊が、彼を神の子供にするために、新しい神の生活を植えつけ，その心を持っている人です。
神の愛は、「人の知識をはるかに超える」愛（エペソ３：１９）であり、聖霊によって信者の心の中に注がれます 。
クリスチャンは同じく彼の霊の内に、「言葉では言い尽くせない」（第１ペテロ１：８）栄光に満ちて「人知を超える神の平和」（ピリピ４：７）の喜びを持っています。これらのすべては内面にあります。クリスチャンは、この世界の外面的に与えられる栄養によって生きるのではなく、聖霊から与えられる神のことばを通して来る内面的な栄養によって生きるのです。
これはまた、「神に従う人はなつめやしのように茂」（９２：１２）るべきですの言葉の意味の一面です。クリスチャンの命は深みのある、甘美な、豊かな命を内に秘めています。なつめやしはほとんどすべての環境に優位を持っています。なつめやしは他のどのような植物も存在することができない不毛の砂漠の地域でさえ成育します。草の一本、あるいは他のいかなる種類の葉っぱ１枚もないような、砂漠の不毛の砂地に、あなたはなつめやしの、垂直の美しい、威厳のある
、勝利を得た姿を見るでしょう。
干ばつ、熱，風、萎れさせる物 − 何があるとしても、なつめやしが打ち勝ちます。
それはこのような状況に依存していないので、勝利できるのです。
この点に関して、この注目に値する木はクリスチャンの生活にこのパターンを当てはめます。神の人は、なつめやしのように− 風、嵐、干ばつあるいは大洪水−
などすべての状況に関して勝利するべきです。クリスチャンは外見上の状況より、むしろ内面的な生命によって養われるから、常に断固としたままでいるはずです。
なつめやしと枝は長い間世界中の勝利のシンボルとして使われました。
彼らが戦いで勝利して戻ったとき、ローマ帝国の時代とそれ以前の勝利軍はなつめやしと枝を運びました。なつめやしが、干ばつや他の困難な状況に打ち勝つこと、それは人間の生活でも勝利の適当なシンボルです。
なつめやしのこの象徴的表現は聖書のさまざまな場所で明白です。
イエス様が彼のエルサレムに勝利の入城をしたとき、人々は「なつめやしの枝を持って迎えに出た。そして、叫び続けた。「ホサナ。主の名によって来られる方に」（ヨハネ
12：13）。そして聖徒たちの最終の勝利が黙示録の７章の記述によって描かれています。
「大群衆が、白い衣を身に着け、手になつめやしの枝を持ち、玉座の前と小羊の前に立って、大声でこう叫んだ。「救いは、玉座に座っておられるわたしたちの神と、小羊とのものである。」（９，１０節）。
聖書は確かに勝利の生活としてクリスチャンの生活について多くを記します。
この世界で我々に反対するかもしれないすべての状況に我々は勝利するはずです。
戦いがあり、干ばつの季節があり、嵐があるでしょう。しかし我々は内なる命と主イエス・キリストの力のすべてを持っています。そのために我々は常に勝利するのです。（ローマ８：３７、第１コリント１５：５７、第２コリント２：１４）
なつめやしは大地の表面下に隠された泉から養われます。これが乾燥した、不毛の砂漠の領土で成長できる理由です。それらは大きい深い根を持っています。そして、生きるために水を見いだすまで、根は、何フィートでも地中に入って行きます。この隠れている源が、勝利の秘密です。これは正確にはクリスチャンの生活の秘密です。我々はこの世界の外見上のものによって養われません。しかし我々の内に住み、我々の内なる人を強くしている秘密の生きている水の泉、聖霊によるのです。イエス様は、「わたしが与える水を飲む者は決して渇かない。わたしが与える水はその人の内で泉となり、永遠の命に至る水がわき出る。」（ヨハネ４：１４、また、ヨハネ６：３５、エペソ３：１６）と、約束しました。クリスチャンは、その隠れている秘密の泉から養われますから、砂漠のなつめやしのように、成長し勝利できるのです。
なつめやしは人類に好意的です。
その影では、疲れ切った砂漠の旅行者が旅行の燃えたぎる熱から休息と気分転換を与えられます。なつめやしは、しばしば旅行者が水を見いだす砂漠の中のオアシスの目印となります。やしの実は、のどが渇き、おなかがすいた人たちのために、食物と飲み物の両方を提供しました。世界の特定の地域では、人々は存在そのものをなつめやしに頼ります。デーツパームはもちろん「デーツ」と呼ばれる甘い、そして栄養分が多い果物を実らせます。ヤシ油は、昔から今日まで、多くの使用法があります。ヤシの木が、家屋や他の建物の建設に、枠組みや覆いの両方に利用され多くが使われます。サゴパームはその樹幹の上の部分で、味が良いと共に栄養分が多い食物物質を作り出します。
これらすべての点で、我々クリスチャンが、なつめやしのようにあることを期待します。我々は、この節についてしっかりと考えるべきです。「神に従う人はなつめやしのように茂」るべきです（９２：１２）は、神の奨励と神の期待の両方を伝えます。
美しさ、正しさ、内面的な命と力強さ、状況に優る優雅さ、人類に対する神の源と慈悲深さから与えられる栄養物、
これらすべては本当のクリスチャンの生活の証しであるはずです。
注） 「主である我々の神の美しさを、我々の上に」と、言います。（この「」内の英文に相当する日本語は、新共同訳には無い）（１７節）
|