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第２６章
天幕作り
若干のキリスト教徒が、偉大な使徒パウロが天幕作りを職業にしていたことを知るとき、驚き、さらに失望しています。
パウロのような学識がある人で非常に明らかに卓越したキリスト教徒のリーダーが、どちらかと言うと品位を落とす職業であることを考慮することは、彼らには、不調和と思われます。特に多くの人が、彼が使徒と伝道者となった後でさえ、その職業を継続したことに驚いています。
彼がそうしたことは使徒18：3､２０：３４､第１テサロニケ 2：9､そして第２テサロニケ3：8 のような節から明白です。
さて話を始めるために、聖書の時代には、天幕はごく普通の居住地であったことを我々の心に留めておかなくてはなりません。これは近東の多くの国でまだ続いています。旧約聖書から我々はあのノア（創世記９：21）、そしてアブラハム（13：3
，１８；１８：１）は天幕で生活したことを知っています。そしてイサク（26：17、２５）とヤコブ（３１：２５；３３：１８）もそうしました。
モーセは何年もの間の天幕（出エジプト １８：７； 33：8 ，１０）に住んでいました。
今日に至るまでそれらの土地の中の人々の一般大衆は、それ以外のシェルターを家としては知りません。この理由で天幕作りがそれらの国で非常に人気が高い、そして独立した職業になりました。特別な市場が天幕と天幕生活に関する物品の販売のために形成されました。
聖書の時代の天幕職人を、我々の時代の大工と石工と比較することは公正でしょう。
実際、天幕作りは我々の近代的な建築業者の職業より高い尊敬を持たれました。
私は、有名な学識がある男たちや国王さえ，無為無益の生活より、このような職業を好んだと、言われました。ある東洋の国王は、昼間に国家の問題を処理した後で、仕事を終えて夜には宮殿の質素な部屋に彼の妻と一緒に天幕と家庭用品に取り組んで、そして密かに売り物の市場にこれらの製品を送ったと言われます。
念頭におくべきもう１つの事実があります。
キリストの時代、ユダヤの少年は、将来、彼が何か特定の専門的なキャリアを選択するかもしれないかにかかわらず、良い生活を得ることができるように何らかの種類の技能あるいは職業を教えられました。個人的に何かが起きたとしても、またどこかで何かが起きるとしても、彼は、彼自身と彼の家族を養うために常に彼の技能に頼ることができました。
この習慣は、種々の民族によって多くの国で引き継がれました。私はそれが良いことであると思います。ラビの地位のために（そして多分
サンヘドリンの議員のために）高度な教育と訓練を受けた使徒パウロは、彼の職業として天幕作りを選びました。選択は少年だったときの自身の思いでなされたのかもしれません。父親の職業や技能がしばしば彼の息子たちによって引き継がれましたので、よりありそうな話しとして、彼の父親が天幕職人であったかも知れません
。
近東の今日の天幕は、古代と同じように幅１ヤードを超える重い材料の細片から作られています。その材料は、通常家事で空いた時間に家庭の女性たちによってやぎあるいはラクダの毛と麻に似た繊維で織り込まれて作られます。
原材料は、けばを立てられて、そして次にスピンドルを使って紡ぎます。
それで紡がれた紐は、我々が出荷のために包みを結ぶために使う重い包装コードと同じぐらい厚いです。さらに紡がれるにつれてそれは巨大なボールの中に巻き上げられます。
はたを織る同じ工程が織機の支援なしで、テントの外で非常にありのままの方法で、織られました。
一種の織機の杼(ひ)、の役割は材料の反りとして配列されたコードの間に前後に入れ替わるように通されます。織り込まれたとき、テントの細片は厚さ１インチのおよそ４分の１です。テントはそれから実際にこれらの細片を一緒にする裁縫によって「作られ」、家族住宅が生産されます。
テントは決して円形あるいは正方形ではなく、楕円形か、あるいは長方形です。それらのサイズは家族構成や富裕度によって異なります。
中心に、通常、「台所」と「リビングルーム」エリアを分離する仕切りがあります。前者を一般に女性たちの区画とし、後者を男性たちの場所として使用します。
この仕切りは、敷物や余分のテント生地をぶらさげることによって、あるいはいっそう一般には、穀物、敷物、衣類の束など家族の持ち物を積み重ねることによって形成されます。
カーペットあるいはわら下敷きが、人々が座る時や、特にゲストが到着するときに土間の上に広げられます。
ゲストがいっそう著名であると、もちろん所有者の富裕に従いますが、広げられたものは、いっそう豪華です。
乾燥した天気で、天幕は特に非常に多くの日光を通します。
特に材料が新しいときは、最初の雨の季節の間に雨漏りがたくさんあります。
けれども雨が材質を浸すとすぐに、それは引き締まります。そして天幕は事実上防水になります。
パウロの時代の天幕作りの実際の仕事は、おそらくテント自身を形成するための材料の細片を一緒にする裁縫と、テントロープ、ポール、押さえ道具のような適切なアクセサリーを加えることでしたでしょう。
私は使徒がもっぱらこの部分の仕事に携わったと想定します。確かに彼は、通常女性たちの仕事であった、材料で実際のはたを織ることはしませんでした。
毎年新しい材料の１つの細片を織り込むことはそれぞれの女性の義務です。
乾燥した季節の間にプロの天幕職人と彼女の家庭の男性のメンバーの支援で、彼女は、中心でテントを開けて、新しい細片を縫い込み、最も古い細片を一番外側に移動します。
このようにして彼女は常に家族の上に屋根を保持します。
私は個人的に一度にこれらの天幕で数週間、食事をし、眠り、生活しました。それらが実際に非常に快適で魅力的であると証言することができます。
このようなテントに住むことについて、下劣であるとか、あるいは品位を落とすという何ものもありません。 確かにつまらない天幕作りは、明らかに「つまらない」職業ではありません。
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