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第２１章
洗足
ヨハネの１３章で、私たちは、イエス様が弟子たちの足を洗う感動的な場面を読みました。
最後の晩餐に続き、イエス様はテーブルから起きて、外衣をわきに置いて、そしてタオルを体に結びました。それからたらいに水をそそぎ、弟子たちの足を洗うために、身をかがめました。この完全な謙遜の行いを通して、
イエス様は弟子たちに言いました。
「ところで、主であり、師であるわたしがあなたがたの足を洗ったのだから、あなたがたも互いに足を洗い合わなければならない。
わたしがあなたがたにしたとおりに、あなたがたもするようにと、模範を示したのである。」（１４、１５節）
若干のキリスト教徒は、ここから「洗足」が、主の聖餐と洗礼と同じように儀式として、教会で実践されるべきであることと理解しました。４世紀の後半に、ミラノの司教アムブロゼが彼らの教会でこれを実践したという証拠があります。アウグストはこの実践の明確な支持者ではありませんでしたが、これをすることは称賛に値する謙遜の行為であろうとほのめかしました。ある特定の教派とグループが今日に至るまで文字通りの洗足を実践しています。
信心深い年配の解説者、マシュー・ヘンリーが書きました。
「（１）ある人たちは、文字通りにこれを理解しました。（２）しかしそれは疑いもなく比喩的に......理解されるはずです。私たちの主が教えるためにここに意図された３つのものがあります。
１、謙虚なへりくだり......
キリストはしばしば弟子たちに謙虚さを教えていました、そして彼らはすでにレッスンを忘れていました。しかし今、主は彼らが決して忘れることができなかった確かな方法で彼らを教えます。
２、へりくだりが有用です。
お互いの足を洗うことは愛の奉仕のなかでも最も卑しい役目です。
本当の良い事のために、そしてさらにお互いに役立ってください。
３、有用性の１つは、他の人を清めることです。あなたたちは罪の汚れからも、お互いの足を洗うべきです。我々はお互いの罪を満足させることができません。しかし我々は罪からお互いを清める助けとなれます。我々は兄弟の欠点と愚行を悲しまなくてはならない
......、我々は涙で、兄弟の汚れた足を洗わなければなりません。」別の感じかたや、主張をもつ人もいることでしょうが、聖書の時代から永続させられた実践と慣習の土地での私自身の経験から、私は、この観点に同意します。
「聖書の地域」と我々が呼ぶ国では、大多数の人々は，サンダルだけをはきました。それで、彼らの足はすぐに汚れました。
たいていの道路は固まっていなくて、舗装もありません。そして雨のシーズンには極めて泥だらけで、そして不衛生になりました。なぜなら足は非常に簡単に汚くなったので、家に帰ると玄関でサンダルを脱いで、足を洗ってから、家の中に入ることが習慣的でした。
数人の使用人を持っているほど十分豊かな人たちの家は、特にゲストが入るときに足を洗う仕事が、特定の使用人に、常にドアの仕事として割り当てられるようにしました。
メリル・Ｃ・テニーによって編集された ゾンダーバン絵入りの聖書辞書は訪問者が家に入るとき、最も低い使用人が足を洗うよう決められていると述べています。
これは、私は個人的に確認することができます。足を洗うことは使用人のすべての仕事の中で最も望ましくないもので、そして極めて屈辱的であると考えられました。当時の足を洗うことのゲストと使用人の間の関係は、私がモロッコの地区族長の家を訪問していた時に、私に鮮やかに証明されました。
激しい雨のために泥の海に変わっていた近くの市場で、我々は説教していました。
我々が族長の家に到着したとき、入口で我々の足を洗うために使用人が直ちに呼ばれました。使用人が、ゲストの足を洗うことを割り当てられることは常に屈辱的です。そのうえ誇り高い回教徒が、嫌いなキリスト教徒の足を洗わなければならないことはいっそう屈辱的で、いらいらさせました。
もしその顔つきで、人を死なせることができたはずなら、我々は、自分の死体の上にきれいな足を置いていたでしょう！
ヨハネ１３章の洗足は、春の雨が降っていた、過越しの祭りのときに起こりました。
エルサレムの道路は疑いなく特に泥だらけで、そしてその時はきれいでありませんでした。弟子たちは洗っていない足で過ぎ越しのテーブルに来るべきではありませんでした。しかし、見たところでは彼らは明らかにそうしました。彼らと最後の晩餐を共有する前に、イエス様は彼らの足がきれいであることを強く主張しました。
そこでは、弟子たちの中のただ１人も、他の人たちの足を洗おうと申し出ていませんでした。そのために、主イエス様は、あえてすべての仕事の中で最も屈辱的なこれをしました。そしてイエス様自身が、彼らの足を洗いました。彼らの足を洗い終えると、彼は本質を言いました。「私があなたがたに、すべての中でもっとも低く、最も屈辱的な仕事を行うところまで身を低くしたように、あなたがたも、お互いの為にそのようにすべきです」と。
ジャミイソン、フォーセット、ブロブムのコメンタリー
はその言葉について言っています。「互いに人の足を洗い合うべきです」は「文字通りに洗うという狭い感覚ではなく、ローマ法王と教皇によって世俗的にカリカチュア化（下手な模倣）されたものでもなく、最も謙虚な互いへの本当の奉仕」と理解されるべきです。
これが正しい理解であることは７節におけるイエス様の言葉の、
「わたしのしていることは、今、あなたには分かるまいが、後で、分かるようになる」が示しています。もし文字通りに足を洗うことが意味されたなら、このような言葉は無意味だったでしょう。イエス様は同様に、「もしわたしがあなたを洗わないなら、あなたはわたしと何のかかわりもないことになる」と言いました（８節）。確かにこれは身体の足を文字通りに洗うことに当てはまることができませんでした。
さらにイエス様は言われた。「既に体を洗った者は、全身清いのだから、足だけ洗えばよい。あなたがたは清いのだが、皆が清いわけではない。」（１０節）。
彼は身体を洗うことより、むしろ霊的な清めに言及していたに違いありません。
マシュー・ヘンリーが適切に書きました。「その取扱は非常に厳粛な......、ものでした。そしてキリストがなぜこれをしたかという４つの理由が暗示されてここにあります。
１、イエス様の弟子たちに対する、イエス様の愛の証し（１、２節）。
２、イエス様自身の自由意志による謙虚さと謙遜さの例を弟子たちに与える（３−５節）。
３、ペテロとの対話を通して示される、霊的な洗いを彼らに知らせる。（６−１１節）。
４、これらがイエス様が示した模範でした（１２−１７節）。
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