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第１８章
白く塗られた墓
イエス様は、当時律法学者とパリサイ人を彼らの偽善のためにけなして言いました。
「災いなるかな、律法学者たちとファリサイ派の人々、あなたたち偽善者は不幸だ。白く塗った墓に似ているからだ。外側は美しく見えるが、内側は死者の骨やあらゆる汚れで満ちている。
あなたたちは、人々に対して外見上公正であるように見えるが、内側は偽善と不正行為に満ちています......、災いなるかな。あなたたちは預言者の墓を建てたり、正しい人の記念碑を飾ったりしているからだ。
そして、『もし先祖の時代に生きていても、預言者の血を流す側にはつかなかったであろう』などと言う。こうして、自分が預言者を殺した者たちの子孫であることを、自ら証明している。先祖が始めた悪事の仕上げをしたらどうだ。
蛇よ、蝮の子らよ、どうしてあなたたちは地獄の罰を免れることができようか？」と言いました。（マタイ23：27−33）。
ここのイエス様の言葉の意味は、多分どんな聖書読者にとっても明白です。
その地域と当時の墓（注）の特定の知識が、イエス様の主張をいっそう生き生きとさせ、説得力を高めます。死体が、地中にある普通の墓に埋められたとき、モルタルのかなり目立つ墓が、敷地の上に即座に建てられました。もちろんいくつかは、家族の富裕の度合いによって、埋葬された人が他よりいっそう目立つように精巧に作られました。
しかし貧富にかかわらず、墓は一定不変に白に保たれるために、しっくいで、頻繁に塗り直されました。墓はそれでいつもスノーホワイトに、保持され汚れがありませんでした。埋葬地のすべての墓に注意深く再びしっくいを塗ることは特別な公共的か、宗教的な休日や祭りの前には型通りの活動でした。これはまだ近東と中東の国の慣習です。この作業は、毎年数回繰り返されるかもしれません。実際に少し離れた距離からの、これらの墓地の展望は、素晴らしい美しさと魅力の外観を与えます。埋葬地は、しばしば人々の家よりより白くて、もっときれいに見えています。
イエス様が参照した墓の外見上の白さは、純粋と清潔さの印象を与えますが、墓自身の中身を対照すると、その中はただ悪臭，腐敗と堕落だけがあったのでした。開いている墓の中に部分的に腐敗した人間の体が見える以上に、不快な人間の様子があるのです。
その光景と悪臭は吐け気を催すようです。そしてイエス様の時代の人々にとって特別な事実がありました。彼らが死体に触れるか、あるいはそれに接触するなどの関係があることは、それによって正式に汚れることを意味しました。
いかにしばしば墓の外側がしっくいを塗られたとしても、腐敗し、体と骨を腐敗させる、内側の堕落はそのままです。墓の外側がいかに魅力的に見えるようにされても、体裁の良いごまかしは、内側には何の変化も生じないでいました。イエス様の比喩は、彼が話をした人々に非常に強いメッセージを伝えたに違いありません。多分、内側は堕落で満ちた偽善のシンボルは、しっくいを塗られ、しみもないほどきれいに外側を塗られた墓よりも、強くなかったはずがありません。
これは正確な方法でした。イエス様が律法学者とパリサイ人を見て、彼らを記述した方法でした。イエス様は人の宗教が、特別な機会に、ただ外見を良く見せるものではないと強く主張しました
このような同じぐらい宗教的なよろこびは、内側は清く、外側には証しとなる命であるはずでした。
神よ、我々自身の生活でさえ、それを見る所はどんな所であっても、まったく同じ方法で偽善を見ることを我々に覚えさせてください。
我々の内部の状態は、我々の外部の見えるところに対応するに違いありません。
神は人の偽善を憎んで、そして非難します。
注） 墓 英語では二つの墓がある
１、graves
墓穴; 墓所, 埋葬所, 墓; 墓石, 墓碑.
２、 sepulchers
墓《特に 岩を掘り, または 石･煉瓦で造ったもの》; 地下埋葬所;
Holy Sepulcher 聖(墳)墓
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