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第１４章都市の門旧約聖書だけで、「門」（「ゲートgate」あるいは「ゲートgates」）の単語がおよそ４００回出現します。これらの言葉は異なった使用法により少し異なった意味を持っています。多くは都市の入口や、壁のすぐ内側の通り口を示しています。（都市の多くが保護的に壁で囲われました）。また、門の実際の扉であったり、都市の壁の内側の通り口付近の中庭を表すこともあります。このエリアは通常大通りで、住民の社会生活、私的な生活の人気が高い場所でした。聖書の時代の都市は、敵の攻撃と侵略に対して保護のために壁で囲われました。壁はれんがか、石か、あるいは乾燥した泥でできていました。厚さと高さは、既存の危険と、都市の支配者あるいは政府の能力と資源に依存して、変化しました。私はかつて北アフリカの都市に住んだことがあります。その壁は、高さでおよそ２０から２５フィートと厚さで６から８フィートでした。このような壁が都市を囲むという状態では、出入りに関して門は、適切で安全な門でなければなりませんでした。危険が迫ったとき、これらの門は閉じられました。そして日没から夜明けまで安全に保たれるため開かれませんでした。都市の壁の門の一角は、本質的に見張り塔でした、それは通路であると共に、高さが壁の他の部分よりも高くなっていました。門は実際には塔であって、２つの壁と２つの出入り口がありました。外側の壁には大きな扉があり、同様に内側の壁にも独自の扉がありました。この建築は第２サムエル記18:24,25 で示されます。「ダビデは二つの城門の間に座っていた。城壁に沿った城門の屋根には、見張りが上って目を上げ、男がただ一人走って来るのを見た。見張りは王に呼びかけて知らせた。」同じく３３節（又は１９：１）にも注意してください。出入り口は、内側の門と外側の門の重量のある開きの扉の間にある部屋でした。従って、もし敵がタワーの上の見張りと兵士たちを避けて、そして巨大な外のドアを打ち壊すことに成功しても、なお、そこにまだ都市の中に入るために突破されなければならない２番目のものが残っているのですこれらの都市の門は通常美しく飾り立てられ、しばしばその都市の「栄光」と結び付けられました。この関連が、詩編２４：９、８７：２と黙示録　21:21 にあります。開いている実際の入り口は優雅に曲線的に作られたアーチのかたちでした。アーチの横と上の部分は、いろいろな魅力的な色彩の美しいモザイク仕様のパネルがありました。開きのドアは通常、杉、糸杉あるいはアカシアの厚い、重い木から作られていました。通例、これらは美しく刻まれて、そしていろいろな色で素晴らしく色づけされました。ある門は火に対してより強固な強さと保護のために装飾用の銅の板金で覆われていました。これは聖書の「青銅の門」の表現を説明します（詩編１０７：１７、イザヤ４５：２）。攻撃して来る軍隊が都市の門に火矢を撃つかもしれません、そしてもし外の門が木だけで作られたなら、火がつくでしょう。巨大なドアは通常、内側に開くように対に取り付けられ、大きな石のドア受けに向けられて回転しました。これらは箴言で言及される「ちょうつがい」です。（２６：１４扉はちょうつがいに乗って回転する）これらの巨大な扉は、扉の内側に取り付けられた締金の中に、頑丈な木製あるいは金属のバーが通され、２枚の扉をしっかりと固定するように建設されました。そして毎晩あるいは敵の攻撃の脅威があったときはいつでも保護のために閉じられてしっかりと「ロックする」ことができました。門が、都市を攻撃する時の一定不変の場所であったので（エゼキエル２１：１５、２２）（注）、「門を所有する」ことが、都市を所有することを意味しました。（創世記２４：６０）。都市の門の中にすぐにしばしば美しい回廊がありました。これらは内部の壁に沿って出口から両方向に拡張され、ここで種々の都市の活動が続けられました。壁の中の、門の前のエリアは広い場所で、公共の集会や、あるいは食物や他の商品の市場として利用されました。そのために、聖書の時代の門は、保全と保護と結び付けられているほかに、あらゆる種類の社会問題と法律上の問題、そして民間の取り決めと関係がありました。野や畑で働く人たちも一般に都市の中で寝泊まりしました、そしてその人たちが毎日門を通過しましたから、それは自然の集合場所（ルツ４：１、第２サムエル１５：２）となりました都市の門は同じく大きい集会を持つ自然な場所でした。例えば、第１列王記２２：１０にあります。サマリアの「ゲートの入口［門の中］の開いた場所［空のエリア］で、イスラエルとユダの王が特別に立てられた王座の上に座り、すべての預言者が王の前で預言した」と言われます。同じく、ネヘミヤ記８：１-３にもあります。「すべての人々は水門の前にあった道路［文字通りでは、広い場所］の中に集まりました・・・。そして祭司エズラは会衆の前に法律を持って来ました・・・。そして彼は、水門の前［内部に］にあった道路［広い場所］の前で読みました。」この開いている場所で、市場が持たれ（第２列王記７：１、ネヘミヤ記３：１、３、２８）、また裁判が行なわれ（申命記１６：１８、２１：19) 、預言者や教師らのメッセージが伝えられ、（箴言１：２１、８：３、３１：３１、　エレミヤ記１７：１９) 、そして町の人々が集められました（詩編６９：１２または13）。また律法学者も、同じく壁に沿って作られたアルコーブ（注）のオフィスを使用しました。そこで読み書きが不可能であった人たちのために、重要な事柄や、法律上の書類を読み書きをしました。これはほとんど近東の地でまだ共通です。非常に多くの重要な集まりと活動が都市の「門で」行なわれたので、門での年長者の間の議席が高い名誉となりました。（箴言３１： 23）。「門での圧迫」は汚職と誤審（ヨブ記31:21 、箴言２２：２２）の同義語でした。王が、都市の門の中の開いているエリアで公共の集会を持つことは、明らかに一般的でした。（第２サムエル１９：８、第１列王記２２：１０、エレミヤ38 ：７）。イエス・キリストは、彼自身を神の国の門にたとえました。「私がドアです。わたしを通って入る者は救われる。その人は、門を出入りして牧草を見つける」と、言われました（ヨハネ１０：９）。この言葉は都市の「門」に使われる言葉とおなじでした。（使徒 3:2）重要な真実がこれから鮮やかに私たちの心に浮かびます。ドアあるいは門が都市への入場の唯一の手段でした。同様に、ただイエス・キリストを通してのみ、人が神のみ前に立つことができるか、あるいは神の王国の中に入ることができます。都市の門が内部の人たちの安全管理を意味したように、キリストは、神の王国のドアとして、彼を通して来るすべての人たちの安全管理を保証します。キリストはさらに陰府の門も神の教会に対抗できないと言いました（マタイ１６：１８）。士師記5:8 に都市の「門」に民衆の市民軍が集まったという表示があります。都市、特に首都の門は、国家の力と軍の優れた能力を象徴しました。イエス様は、悪魔と地獄の門のすべての軍隊が、神の本当の教会を征服することは不可能であることを明らかにしました。注）（ここは　Old KJV。v15,　I have set the point of the sword against all　　　　their　gates)（v22,　to appoint battering rams against the gates) 注）アルコーブ（部屋の一部を凹状に入り込ませた一郭; 大きな部屋の奥にある小部屋など）
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