今から２千年前の初期のキリスト教会は、ユダヤ教から迫害を受けました。キリスト教の新しい教えは、古いイスラエルの教えとは違っていたからです。

1:13 あなたがたは、わたしがかつてユダヤ教徒としてどのようにふるまっていたかを聞いています。わたしは、徹底的に神の教会を迫害し、滅ぼそうとしていました。
1:14 また、先祖からの伝承を守るのに人一倍熱心で、同胞の間では同じ年ごろの多くの者よりもユダヤ教に徹しようとしていました。

パウロは、国会からキリスト教徒を捕縛する権威を与えられ、クリスチャンの処刑にも同意していました。

そのパウロは、ダマスコ途上で復活のキリストに出会い、変わりました。
パウロの改心に始めは懐疑的でした人達も、やがて

1:23 ただ彼らは、「かつて我々を迫害した者が、あの当時滅ぼそうとしていた信仰を、今は福音として告げ知らせている」と　パウロを受け入れました。

そして異邦人（外国人）伝道の使命を与えられ、トルコからイタリアまで尊い働きをしました。

「 1:15 しかし、わたしを母の胎内にあるときから選び分け、恵みによって召し出してくださった神が、御心のままに、」導いて下さるとパウロは確信していました。

神様の選びは、私たちの人間的な思いとは違います。
人は、あの人は良さそうだとか、悪い人だとか言って評価しますが、多くの場合評価する人にとって、利益があるかないかが基準となることが多いものです。

神様の選びは、弱いところ、無益とみえるところ、敵対する中にもあります。
神様の選びは、恵みによって召し出して下さるものだと言います。
自己を誇り、高慢となることは罪であると聖書は言います。

神様に、自分の弱さや足らないこともさらけ出して、導きを仰ぐとき、恵みをもって貴方を愛し生かして下さるのです。

自分の力だけで頑張るのではなく、神様から多くの助けをいただくことができることが、クリスチャンの強さとなっているのです。