２０１０．１１．２８　の　朝日新聞に点字に関する話が２題並べてありました

右側に　■「殺される前に殺せ」授業で児童に訳させる　　甲府

　甲府市の市立小学校で9月、4年生担任の40代の男性教師が、国語の授業で「殺される前に殺せ」という点字の文章を配り、児童らに翻訳させていたことが分かった。教師は「授業に集中させるためだった」と説明しており、校長とともに児童の各家庭を訪ねて謝罪したという。
　市教委によると、男性教師は9月上旬、点字を記したプリントを担任する児童30人に配布。スパイが暗号を解読するという設定で、「命を狙われている」「殺される前に殺せ」という文章を訳させた。10月下旬、保護者から指摘を受けて学校側が確認したところ、教師は「児童の興味を引こうと、刺激的な文章を使ってしまった」と話したという。

左側に　■皇后さま、点字の集い

　皇后さまは27日午後、設立70周年を迎えた日本点字図書館（東京都新宿区）の「日点みんなの集い」に出席した。集いでは、視覚障害者の随筆随想コンクールの受賞者への表彰や長年ボランティアに携わった人たちへの感謝状の贈呈が行われた。その後の懇談会で、皇后さまは受賞者らの手をとり、「おめでとうございます」と笑顔で声をかけていた。
　

点字とはなにでしょう。

広辞苑の説明は次のようになっています。

てん‐じ【点字】紙面に突起した点を一定の方式に組み合せた盲人用文字。現在世界各国に使用される三点二行の字は、一八二九年フランスの盲人ルイ=ブライユ(Louis Braille 1809〜1852)の考案。指先で触れて読みとる。わが国では、一八九○年(明治二三)石川倉次が翻案したものが行われる。

盲人用の文字で６個の丸い点の組み合わせでひらがな、数字や、アルファベットも表します。
厚みのある紙に点字器で、くぼみをつけ、反対側の突起部に触れて文字として読みます。
最近は紙以外にも発泡プラスチック紙や点字や絵や線の部分を膨らまして作成できるものもあります

小学校の国語の授業の中で、点字や手話の説明の授業があるようですね。

見ること、話すこと、聞くことの不自由な方も、そうでない方と変わりなく生活できること、またその状態に少しでも近づけることを、普通になること（ノーマライゼーション）と言うようです。

ノーマライゼーションが必要と、声高に叫ばれることは、社会が未成熟であることです。

かつては国家も「優生保護法」などで公然とあらゆる差別や、虐待をしてきました。それは個人生活レベルでも同じだと思います。

近年は、このノーマライゼーションの運動（？）によって少しずつですが変化が起きているようで喜ばしいことです。

その中でまだまだ、人は皆同じ尊厳があることが認められていないことを、如実に現しているのがこれらの記事ですね。

小学校の先生は子供たちの気を引くことばかりで、不自由な方への思いがないのであろうと考えますし、他方、貢献している方々が表彰されることはすばらしいことですが、皇室行事として宗教政治に利用されることも悲しいことです。

国家は、言葉の置き換えや、見せかけの事業でなく、教育や職業従事に機会均等の援助をして、「ノーマライゼーション」を確立しなければなりません。
「ノーマライゼーション」という言葉を使う必要のない社会を熱望します。

点字器　二種　点字用の針で１点ずつ押して 　点字用紙にくぼみをつけます　 　右は携帯用の中型のものです	６点式点字タイプライター　 　左下の６つのレバーで６点を両手でタイプ 　します　　中央のレバーはスペース用です。

点字を覚えていない方でも、モニター上で、「点字」の、確認ができます。

点字には、点字専用コンピューターがありますが、普通のパソコンに、点字用ユーザー辞書と、点字用外字を取り込み、モニター上で編集を行うことができます。ＷｉｎｄｏｗｓＸＰ，ＭＥなど、７（セブン）では未確認です）

点字は文字を６点の点の位置の組み合わせで表現します。
目の不自由な方は点字用紙に打点された反対側の「膨らみ」を指などで触れて、文字と確認します。

ここでは、パソコンに、点字用ユーザー辞書と、点字用外字を取り込み、モニター上で編集を行います。

便利なソフトのページの中に自作の資料がいくつかあります。

上の「点字のソフト」もあります

その中の説明の資料

　　　　点字エディターについて（説明）

ダウンロードもできます。下をクリックして圧縮ファイルを取り込むことができます。
解凍してご利用下さい。

　　　　点字ソフト（フォルダ）