公になった大分県の教育委員会の教員合格手続きには呆れるばかりです。

小学校、中学校関係が公になったわけですが、その陰では、高等学校のほうがもっとひどいとか、他県においても同じだという声もあるとのことです。これまでも他県でも教育委員会を舞台にした事件は幾度か全国的なニュースになっているとおりです。

聖書では、２５００年以前からも、賄賂は甘くてもっとも効果のあるものだと言われてきました。聖書では賄賂をすすめているのではなく、賄賂や不正な桝を使用するものは極刑をもって断罪されるにふさわしいとされています。

今回の教員採用での賄賂（口利きも含む）は、県の職員である教職員の資質が不十分な人が、県職員になってしまったことになります。 （現実の資質とは何かはさておき）

能力、資質の不十分な人が教壇にたつとき、最大の被害者は学生、生徒、児童だと言うことを忘れてはなりません。

今年度は半数が不正採用されたようです、長年の「慣行」を考えると、おぞましい限りです。

大分県の教育委員会は、今年度だけの不正採用者のみ、辞任又は強制退職させるそうです。

しかし、一層おぞましいことは、該当者で希望者には正職員ではなく臨時講師で継続させるとしたことです。

臨時講師で継続させるその理由はわかりませんが、長年の多数の不正採用者がいるなかで、今年度だけの僅かな該当者だけをやめさせるに、しのびないと考えたか、免職させることで新たな批判を避けるためであるかも知れません。

地域現場では、該当者が個人的に確定、又は推定されています。

教職として働くには、基本的に教員は、免許（免状）が必要です。教員試験に合格し働き口があれば、教員として働くことが可能です。県の正規職員として採用されれば、正職員です。正職員以外で、臨時採用であれば、臨時教師、臨時講師となります。忘れてはならないのは、教員の能力は有るが正職員ではないだけです。

無思慮で無責任な教育委員会はさらに個人を追い詰めています。

さて、「該当者で希望者には正職員ではなく臨時講師で継続させる」ことを、受けて臨時講師で継続したい希望を表明した人のなかには、それによって、がげ口、後ろ指、糾弾の類いで、職場に出勤が出来なくなっている状況も起きてきているようです。最悪の事態が起きないことを祈るばかりです。

わたしは、教育委員会は個人を公表するならば免職、継続させるならば個人を公表しないべきだと考えます。